こないだ原作を全部読み返しました。で、今回は夜眠る時に部屋の電気を消さない死神ボリスの話。ミッションでボリス、シンと一緒に出撃するのはミッキーでなく、キム。これ位の改変は...まぁアリかなぁ。

原作を読み返してみて、このアニメ版でのシンに対して感じている違和感の正体がわかった。アニメのシンはクールで物静かで冷たい、ていう種類の格好良い二枚目、なんだけど。原作ではドライだけど冷たさはあまり感じない点と、内に向かって思い詰めた表情が多かったのが、アニメでは皆無。そこだね。今後のストーリーの描き方次第だと思うけど、原作通りを求めるならば、すでに別のキャラでしょ。

航空シーンの時間設定のおかげか、今回は影云々はあまり気にならなかったけれど。６機編隊でターゲットに向かって飛んで行く絵は格好良いね。ただ、牙を通り抜ける時の説明、ミッション終了後帰投する時の会話のタメ、この辺がなっちゃいない。翼を折り畳む話は事前の会話だけで済んでしまって、そのシーンではまったく描かれていないし、帰投時の会話はもう情緒もヘッタクレもない。あそこはいいシーンなのに！ついでに言うならキムの性格がただの一傭兵でいいじゃん、て風に描かれているし、前半の整備の話もあまり効果がないな...原作で１話ぶんのエピソードを30分に引き延ばしてる割に、あまり大きな意味のないシーンに時間をかけて、大事に描いてほしいシーンはスルー...て、困ったね。

とりあえず、原作のロッキーにはあった人情的な、飄々とした、ちょっと３枚目な感じが、新カメラマンにはまったく感じられずにただのヤな奴になっちゃってます。

次回第３話「蒼空のファインダー」、キーパーソンはSin & Makoto...て事はシンと新カメラマンの日本人同士の話...ていうと、カメラマンを載せて上空に...て話かね。これで今回のヤな奴っぷりを挽回してくれるといいんだけど...。