最近小説は間があいてましたが（「ナ・バ・テア」は、表紙が好きな前作「スカイ・クロラ」と同型新書待ち）、いよいよ新シリーズスタート！オビには西之園萌絵も登場する旨書いてますが、前シリーズ＋四季からどう繋がるか？

密室で、四肢をワイヤーで吊られて宙吊りになったまま、胸を刺されて死んでいる男性を発見した主人公。現場から発見された謎の遺留品と謎の言葉。すわ、犀川先生と萌絵お嬢様の出番か…！？と思いましたけれど…いや、お嬢様も先生も確かに登場しています。しかし…？そして事件の謎は？精密に構築された森ミステリィは健在で嬉しい限りです。

今作から登場の新キャラがいい感じです。国枝先生も登場してますが、時間は流れています。Ｖシリーズの某女性と被るキャラあり、新しいタイプの人物あり。そして語り口は「四季」以降の作品らしく、余韻を残す、広がりを感じさせるもの。またこういう作品を読めるのは、何とも嬉しい限りですよ。

今作「Φ（ファイ）は壊れたね」に載っている続刊予定のタイトルは「Θ（シータ）は遊んでくれたよ」。
ギリシア文字（または数学記号）シリーズという事になるんでしょうか？一見、キャラ萌え小説にも見えるんですが、魅力の一つである「ドライな感情／思考」が好きなハナオカ的にも非常に満足の行くものでした。続刊が非常に楽しみですよ（にこにこ

＃エッセイ、単発作品で読みのがしてるのが何冊かあるから、フォローしてかないとなぁ…。