Fri - April 23, 2004

倉知淳「幻獣遁走曲 〜猫丸先輩のアルバイト探偵ノート〜」


この本、ずっと探してたのー!倉知淳作品、これだけ持ってなかったんだよなぁ…めでたく文庫化。フラっと本屋さんに入った時に探してる本が見つかるだけでも嬉しいのに、丁度読みたい熱が上がってきてたタイミングで!

そもそもは唐沢なをきの表紙に惹かれて買ったら大ハマリした倉知淳作品ですが、その中でもシリーズ作品の多い猫丸先輩シリーズ。あの目がクリクリした童顔に脳内自動翻訳がなされてしまっているのです…この作品中でも、松茸狩りの案内人とか、幻の獣探索隊員とか、キャットショーの警備員とか、デパート屋上の怪獣ショーの着ぐるみ要員と、八面六臂の活躍(笑)をしております。

倉知淳作品て、推理小説とは言え滅多に人死にはないのです。そして猫丸先輩シリーズに至っては皆無なのです。もうね、本当に些細な日常(猫丸先輩の日常てのは我々一般人からしたら非日常の嵐なんですが)の謎を、毒舌を交えながらも爽やかに解いて、非常に心温まる結末へと向かうのですが、今作の中では「たたかえ、よりきり仮面」が何ともいい話でした。

で、これで全て集めてしまった、という事は、新作を早く読みたい、という欲求にも繋がるのです。こうして読みたくなったタイミングで新作が出る、とかいう上手い話はないものかなぁ…。

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