Thu - March 18, 2004

たかしげ宙/皆川亮二「スプリガン」


会社のF氏に借りて少しずつ読んでました…ついさっき読了。作品の中で書かれている遺跡やオーパーツの解釈を完全に信じる事は危険だ、て点だけ念頭に置いておけば非常に面白いものでした。特に最終巻に向かう盛り上がり…!

えー最初に読み始めた理由ってのが「アーカム」て単語が出てくるらしいと聞いたから、てだけなんですが(笑
…街の名前じゃなくて団体名だったのね。

古代遺跡&古代文明、オーバーテクノロジー、オーパーツ、聖櫃、獣人(ライカンスロープ)、吸血鬼、氣、賢者の石、心霊手術、レイライン、ヒエログリフ、えとせとら…この辺の単語がバシバシ登場しつつ、オリハルコン制のボディアーマーに身を包んで、巨大経済団体「アーカム」所属して戦う日本の高校生。少しだけ角度を変えると「超頭脳シルバーウルフ」が似てる感じもします。スプリガンの方が軍事行動が描かれている比率が多いですし、巻数が多い分、話の流れも人間関係の動きも政治的変遷も規模が大きい。バトルものが好きで上に羅列した単語の意味がわかるならば無条件で楽しめるかな(つーか、つい最近の作品ではないので今更こんな事言ってるのはむしろ遅い、てツッコミ多数予測)。

後半少し見え隠れしてきてた状況が、最終巻でこうも綺麗に収束してくれた…これが非常に楽しめましたよ。各エピソード独立の形を取りながら、最初期のエピソードもつながって来つつ…という構造はハナオカ的には面白い事極まりないのです。名作と言われるものにはすべて理由があるのです。次は「ARMS」を読みたいなぁ。

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