Sat - February 21, 2004

清涼院流水「彩紋家事件 後編 下克上マスターピース」


「犯罪革命」のエピソードも完結…コズミックジョーカーで翻弄され、カーニバルではナリを潜めていた「言葉の魔術師」っぷりが久々に炸裂。メタ構造は本来あまり好きでないんだけど、このシリーズはアリだなぁ。

え〜、これまでのシリーズで散々「犯罪革命:彩紋家事件」てのは語られてたのですよ。事件の構造は上巻ですでに語られている、という事になっていて、もう事件を追って解決を待つのみ(JDCシリーズは正直自分で推理する事を半分以上あきらめてるからな…)。てなってたんだけど。上巻を読んでて「あれ〜、これってこーいう意味で書かれてる?」と思った点は意外な事に的中してしまった(笑

…でもね。たかだかその程度じゃ事件の全貌が見えているはずもなく。一段落したと思ったらさらなる驚愕が待ち構えておりました。解決編で語られる真相は「言葉の魔術師」の本領発揮。でも密室卿の話ほど突飛に見えないのは、コチラが慣れたのではなくて筋道が無茶してないから(だと思う)。
後のJDCメンバーの来歴やら、カーニバルの後日のエピソード(て解釈は合ってるのかな?アレ)やら、従来シリーズを読んでいるとどうしても読み返したくなるんだよなぁ(時間的理由により無理)。鴉城蒼二の行動やら後日談やら、忘れちゃってて確認したくなる点が(ぉ

読み終わって出掛けた時にはJDCトリビュートである舞城王太郎九十九十九(ツクモジュウク)」も買う事に。

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