Wed - July 16, 2003

ジャンキーの幸せ2


なんか本の事ばかり書いてる日記な気がしてきますが...まとめて読書感想文(小学生の宿題かよ)ちゅか雑感とかいろいろ。ためちゃってるから、多いね。

竹本健治匣の中の失楽」読了。霧の中をずっと歩いておりました。そして頭がこんがらかって来ます...じっくり読まないと何が起こってるか解らないクセに、じっくり読めば読む程に混乱していく...なんだか入れ子構造の迷路に目隠ししたまま放り込まれた、そんな気分。対談とか付録的な資料が充実してたから構造自体は充分理解できるんだけど、そうすると話の流れに足を取られてスっ転ぶ。メタ構造の走りなんかなぁ...3年くらい経ったらもう一度読み返してみようかな、と。

引き続いて、夢野久作ドグラ・マグラ」上下巻読了。ぶーんぶーん。輪をかけて頭のおかしくなりそうな小説で、ある。胎児の夢、て言葉だけは聴いた事があったけど...こーいう意味ですか。ネタバレすんなよ!とか思ってたけど、別にネタバレではなかったのね。ぶーんぶーん。ミステリの歴史を考えるに、この時期は確かにこーいう手法で閉塞状況を切り開くしかなかったんだろうなぁ...とか言いつつ、今はメタミステリも新本格もある訳で。コレは古典のつもりで読みましたよ。手許に残しておく本だとは思うけど、読み返しはしないだろうなぁ...発狂しそうだから。

このまま小栗虫太郎黒死館殺人事件」も読みたいな、とか思ってたんだけど...アレ?文庫サイズで全集があったと思ったんだけど...前置いてあったところにないや...やっぱり今はもう入手不可能なんかな...?(ちょっと調べたら、amazonで買えるじゃん!)

「陰摩羅鬼の瑕」出るの!?マジで!? 友達からメール。早速確認。あぁぁ...本当だよぅ(感涙)教えてくれてありがとうありがとうありがとう。なんだか現実感がないや。8/8発売だってさ。「巷説百物語」もアニメ化するし、秋には「本朝妖怪盛衰録」(あのシリーズかな...?)て予定もあるし、また刊行予定が増えてきたなぁ(イコール、寝る時間が減る...)。

清水義範もっとどうころんでも社会科」文庫版。清水義範は小説も面白いけど、このシリーズは欠かさず全部読んでます。アシモフのエッセイ的な面白さをあの文体と西原理恵子のマンガの相乗効果でなんだかよくわからない事になってる、けど面白い、という、この組み合わせじゃないとあり得ない世界が醸し出されていとをかし(違 ほうほう、次は算数なのね。

渡辺道明「PHANTOM DEAD OR ALIVE 4巻
いよいよ話が動いて来ました...このままハードな展開に入るんでしょーか(つっても、どんなにハードな話になってもギャグがなくなる事があり得ないのは「ハーメルンのヴァイオリン弾き」の最後の方で周知の事実)。オイラ的には「エリア88」以来の気に入った戦闘機マンガなのでこれからの展開に期待。

余湖裕輝/田畑余秋「コミックマスターJ 10巻」
基本的には一話完結型のストーリーなんだけど...やっぱり大きな流れは微妙に見えかくれしつつ。「マンガアシスタント版ブラックジャック」的な設定は勿論根底にシッカリとありながらも、ここ数巻はそれだけに寄りかからない話が増えて来てるかな、と感じるのです。何にせよ、この力強さにアてられてヘコたれて負け犬となる事のないよう邁進していくのみ、と毎回読んだ後の思うのです。

和田慎二島崎譲リオン 3巻 脱出編
3巻目にしてガルガンチュア・ポケットを脱出。2巻最後のヒキから一気に展開...して行く訳ですが...こうなっちゃうんだ...キャラ萌えを求めてたら絶対にこういう展開にはならないはず。島崎譲的であり、和田慎二的でもある3巻の終わり。次巻からの展開がこの作品の本題となるはず。目が離せない(離さないけど)。リオンとコミックマスターJはともに「モチベーション回復棚」へキチンと収納。

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