Sun - August 24, 2003

実家に帰ってました


ちょいと用事ができて、週末にちょいと。とか言いながら、用事は土曜の夜数時間で済んでしまって、あとはボケーっとTV見たり電車の中ではスパロボDしたり、本読んだり。で、その本の話。

ミステリ・アンソロジー「不条理な殺人
執筆者は、法月綸太郎山口雅也有栖川有栖加納朋子西澤保彦恩田陸倉知淳若竹七海近藤史恵柴田よしき。恩田陸はこの直前に読んだ「象と耳鳴り」所収の「給水塔」て短編だったのです...いや、再読してもよくワカランのだけど、彼が電話をかけてくるのはどうして曇りの平日に限っての話なんだろう?どの作品も、作家のカラーが全然違うし、その作家らしさが出てるし(いえ半分位は初めて読んだ人がいるんでこんな偉そうな事言えないんですけど)。有栖川有栖の作品は面白かったなぁ...短編と長編、て違いはあるにせよ「双頭の悪魔」を思い出したよ。話が内容がトリックが、て言うんじゃなくて、読後感とか没頭のしかたとかで。

倉知淳「まほろ市の殺人 春 無節操な死人
架空の同じ街の四季を舞台にした、連作。夏は我孫子武丸、秋は麻耶雄嵩、冬は有栖川有栖。
めずらしくシンプルな話でした(まぁページ数もあまり多くないし、中編位だけど)。で、大枠はだいたい読みが当たってたんだけど、そこは倉知淳。えっ、こんな些細な事まで!? 伏線はちゃんと全部解決してくれました。気持ちいいなぁ、これだけ綺麗にまとまってくれると、読んでる方は本当に嬉しくなるですよ。あとは...「幻獣遁走曲」を残すだけ、らしい。残り少ないのは寂しいなぁ...。

全部読み終わっちゃって、東京に戻って本屋を覗いてみたら「大極宮II」が出て。読む本が途切れなくて幸せ。

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