Wed - September 24, 2003

松本一男「早分かり[三国志]の常識100」


「中原制覇をめぐる群雄たちの生きざま」て副題がついてます。オビには「2時間で知識の補給を!」て書いてありますけど、途中に何冊かはさんでたんで3週間くらいかかりましたかね。

平均的日本人(オタク発生以降世代)の三国志原体験といえば、吉川英治の三国志よりかは横山光輝の三国志でしょうね。だって、小学校の図書館にあったりとかしたもんな。今だったら王欣太,李学仁「蒼天航路」もメジャーですけど、あれはある程度年齢行ってから読む内容だ、と思ってるし...えーマンガでしか読んでなくてすみません(ぉ
だってー、後はコーエー三国志シリーズ/三国無双シリーズとか。NHKの人形劇もあるねぇ。TVって世代が変わると全然共通体験としての機能を持てなくなっちゃうから、その辺はやっぱり本、てメディアには適わないんだろうな。そーいえば日本オタク大賞かその辺りの本に載ってた話で「人形劇で使った人形をプレゼントする、という時に孔明の人形が当たった女性が『男性ばかりの事務所には取りに行けませんの』と棒にした」ってエピソードがありましたが、この女性には何か大事なものが欠けていると思う。でもそんな視点に賛同する僕にはもっと大事な何かが欠如している。

...閑話休題。
そんな訳で江戸時代から日本でバカ受けしてる三国志、最近「蒼天航路」も読んでるし「三国無双3」もプレイしてるし、てんで基礎知識を仕入れるつもりで読みましたが、まーエライ圧縮された時間感覚でしたわ。赤壁の戦いがあんなに後の方になる、て感覚はなかったなぁ。
横山光輝(ベースになってる演義もだけど)から入ってるからどうしても劉備が主人公、て感覚でいたのだけど、蒼天航路読んでくと曹操や孫権の魅力、てのも改めて見えて来る訳で(これは横山光輝版がどうこう、て訳じゃなく、描き方とターゲットの違いで、明確な主人公を設定したか、群雄割拠の混沌とした状態を描いているか、の違いだけだと思う)。三国無双3で使ってるのも曹操だし!←影響されやすいヒト。
曹操と言えば魏国な訳ですが、邪馬台国とか卑弥呼に言及している魏志倭人伝て、この魏国の歴史書の一部なんだネー!別々のソースからインプットされた情報がリンクする、てのは快感なのです。その程度知ってろよ、て言われたらグゥの音も出ませんが。

で、この本。基本的には三国時代の各国、各エピソードについて解説している、非常に真面目な本なんですけど。最後の方に「曹操、劉備、孫権を日本人に例えると誰か」て章がありまして。目次で見てたけど、ここだけ先に読む、って読み方がどうも苦手なもので、我慢して順番に読みましたよ。
結果。曹操が織田信長、劉備が徳川家康。この辺は分かりやすい。孫権...山本五十六。そう来たか、と感心。

そーいえば三国志占いってのをやってみたら、司馬炎になりました。先祖は死せる孔明に走らされたようでつ(ぉ でも美味しい所を持ってってて、晋国の宰相だからねぇ。ほーほほほ。

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