Sat - November 8, 2003

森博嗣「四季 夏 〜The Four Seasons, Red Summer〜」


このところ忙しくて1週間ほど本屋さんに行けなかったのですが(涙)、そろそろ発売になってるはず、と思って探しに行ったらやはりありました。時間軸的に、非常に気になるあたりが描かれるはずと踏んでいたので一気読み。

友人サイトの日記によると、最近彼女も森博嗣に興味を示している模様。そこで触れているのがオイラのサイトなのかはわかんないけど、一応反応してみる。
ハナオカ的には「幻惑の死と使途」「数奇にして模型」「黒猫の三角」「虚空の逆マトリクス」も良いタイトルだと思うのです。「すべてがFになる」「封印再度」「有限と微小のパン」のシンメトリの美しさ(英題を含む)もポイント。「すべてがF〜」を読んで面白いと思ったなら、是非S&Mシリーズを順に読んで行ってほしいなぁ。多分シリーズ後半のある作品でとんでもない驚愕を得られると思うんだけど(ミステリ読み的視点)。

で、四季シリーズ二作目。
主人公の年代的に、存在だけは知っているあの事件が語られるのかな、と思っていた訳ですが、おぉ、この辺のサイドストーリーが語られますか。そしてこの辺りの話がこうつながって来ますか、と関心&ワクワク。このシリーズが出るまでは、繋がる事をあまり意識していなかったのでねぇ。作品の中での事件自体は、結末より過程が気になる。そして、これまでのものが解決されたと思っていたら新たな疑問の種が蒔かれた模様。あの発言、一言だけで、これまで読んで考えていた事が相当揺らいだんだよなー。次は1月発売。主人公の今後以外の部分が気になるよぅ...!

四季シリーズ完結後にS&Mシリーズを読み返すのはまぁ当然の帰結として、買って序章をプレイしただけで放置しちゃってる、PS用「すべてがFになる」を再開しようと思った。えぇ、ここでどこまでのレベルの整合性が取られているか、という点に興味あり(作家本人が監修しているそうなので、出来に対して疑問視しているのでなく、このソフトが開発された当時でどこまで先が考えられていたのかな、と)。

あ、この本の嬉しいオマケ。栞にメフィスト賞の歴代受賞作が一覧になっている事。うー、全29作品中、読んだ事あるのは「すべてがFになる」「コズミック」「六枚のとんかつ」「QED百人一首の呪」「ハサミ男」位。あとは受賞者の西尾維新のJDKものを読んだ位か。これからもいかにオイラが薄いかわかろうと言うもの(ぉ

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