Sat - December 20, 2003

京極夏彦「本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧双六道中 ふりだし」


何か読む本ないかなー、と思って寄った本屋さんで発見。そうか、年内発売予定だったもんな、とレジに持ってった所、店員さん(よく見かけるし店長?)が「これ昨日読み始めましたけど、面白いですよ」と話しかけられたり。

んで、その時にしばらく話し込んではいたんだけど、ぶっちゃけた話「京極小説なんだから面白いのは当たり前だろうに(笑」とか思ってたのですよ...読み始めてビックリ。こっちの意味の「面白い」かよぅ!(爆笑 そりゃあ確かに「どすこい」とか書いてるから、笑える小説も充分書けるってのは知ってたけど...タイトルがタイトルだし、またロジックが積み重なって行くタイプの「面白い」だと思ってたのよぅ!(週刊現代に連載していたそうだけど...オヤジ週刊誌は読まんよ流石に)

語り口がまるで落語。いやホントに落語の速記本を読んでるような口調だし、感覚なんだよね。キャラ(豆腐小僧ほか)はトンチキだったり、それと噛み合なかったりする笑いがあるかと思えば、普段の小説で親しんでる蘊蓄の嵐もテンコ盛り。豆腐なだけにかなり特殊な判型とは言え650ページ強の小説、一気に読んじゃいました...で、この作品は「双六」で「ふりだし」だから、いずれ「あがり」と題した続刊が出る模様...あ〜また続きを切望する日々が来るのか!

あ、舞台というか登場するのは「後巷説百物語」「陰摩羅鬼の瑕」と関係がある部分があるです。これはストーリーの繋がり、てんじゃなく、共通の資料や取材をもとにしてる、てだけなんだけども。

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