Sat - January 17, 2004

高田崇史「Q.E.D 龍馬暗殺」


よほど疲れがたまっていたのか、起きたら世界ふしぎ発見が放送中でした(何 そんな引きこもり生活で読み終えたのは、先日まとめ買いした2冊めの、幕末に想いを馳せるミステリ。非常に濃度が高くて満足。

例によって学会の関係で今度は土佐(高知)に行ったタタル先輩ほか一同。初登場?の坂本龍馬マニアな奈々の妹も同行している先で巻き込まれたのは、閉鎖された村の中での連続殺人。そう、舞台は現代なのです...が、話の半分は坂本龍馬暗殺の謎を解き明かす...て、こうやってオイラが書くとなんだかとっ散らかってますけど、その辺りのエピソードがきっちりと繋がって来るのは、Q.E.Dシリーズ毎度ながら流石です。

TVでもタイミング良く放送された残されている西郷隆盛の写真は実は別人だ、とか、交錯する幕末の各勢力の思惑だとか、本来なら小説の中で起こっている事件とは直接関係ないはずの事柄が、(読者本人の中で)話を完結させるためには必要な事柄になって来るんだから...!事件関係なしで読んでても面白いものなのでね。

そして毎度思うのが、そのジャンルや時代、背景に詳しくても、まったく想像もつかない部分から繋がって来たりもするので、正直推理して話の構造を見通すのは諦めておいた方が良いかな、と(笑 「ベイカー街の問題」という例外はあるものの、Q.E.Dシリーズ通して日本の歴史が好きだったらより一層楽しめるものです。

...ところで、コミックの方のQ.E.Dって全く読んだ事がないんだけど、何か関係があるの?

Categories
Total entries:

Archives
rss