新宿西口で30年の歴史があるライブパブレストラン「赤レンガ」が1/25をもって閉店となりました。一人でもちょくちょく通って、夫婦でも結婚前のクリスマスやら入籍前夜に行ったり、と思い出深いお店なのですが。

初めてお店に入ったきっかけが何だったのかはもう何年も前なので覚えてませんが、新宿西口の電気街でウロウロしていたお昼時に食事に入ったらピアノが置いてあって、聞いてみたら夜にはライブをやっている、との事。その頃はまだ会社が目黒にあったり恵比寿に通ったりもしていたので、帰宅の途中で新宿を通る事もあり、だんだん仕事帰りに寄ったり酔ったりしていたのでした。
…そうこうしているウチに会社は現在の大久保に移転したり、仕事が忙しくなって夜お店がやっている時間に行けなくなったり、としましたが、昼時に新宿に行く用事がある時にはランチに行ったり、個人的にもイベント事（自分の中で仕事のケリがついたから、とか、入籍前夜とか）の時には行ったりしていたのですが…。

閉店を知ってから、是非土曜日には夫婦＋子供も連れてランチに行こうね、と話していたのだけど、結局一度行ってみた時にはもうランチタイムが終わってしまっていたり、翌週には早めに行こうとしつつも結局子供がいると思うような時間に出られなかったり。昼間仕事のついでで出掛けられるオイラはまだチャンスがあるとは言え、それさえ難しい奥様は本当に残念がっていたのです。

そんな最終日の1/25、夜はやはり難しいのでランチに行って、この日は何とか間に合いました。良かった。



最後に食べたのはローストビーフ。あぁ、クリスマスイベントに二人で行った時に食べ切れない量が出てきたっけなぁ…。食後のコーヒーまで飲んで、最後に掛かっていたのはJames Brown「Sex Machine」。つい先日に故人になってしまったソウルの帝王の曲を聴きながらお店に別れを告げるのは奇妙な符合のような物を感じて、ちょっとグっと来たり。会計する時に「また再開したりする事になったら是非知らせて下さい」と改めて名刺をお渡しして「奥様とお子さんにもよろしく」と言って頂いてお店を後にしたのでした。

すべてのスタッフの皆さんにご挨拶する事はできなかったですけど、最後の日に行く事ができて、そして行けた事にお礼を言って頂いたりしてありがとうございました。特にここ数年は常連と言う程には行けていなかったですが、それでもお店の雰囲気が好きで（一人でも通うって事は余程気に入らないとしないし）、30年の歴史に比べたら僕が行ったのは微々たる期間ですが、それでも閉店を惜しむ、悲しむ気持ちは大きいのですよ。

一人でフラっと行ってはカウンタで酔っぱらいながらライブを聴いたり、何かの機会には一人だったり誰かと一緒に行ったり、自分にとっては間違いなく特別なお店でした。スタッフの皆様、美味しい料理とお酒、素敵な音楽の数々をありがとうございました。