Tue - May 6, 2003

黙祷。


学生時代に大変教えを請うた宮崎尚志先生がお亡くなりになりました。非常に悲しい想いで、その前夜祭(プロテスタントで言うところの通夜)に行ってきました。

大林宣彦監督の「さびしんぼう」「彼のオートバイ彼女の島」を始めとした映画や、CMの音楽を数多くされている方で、映像音楽の講義で「映像で奏で、音楽で描く」と 教えられた事は今でも非常に強く意識しているつもり。
スパロボαのマジンカイザーや真ゲッター、第2次αのOPのムービー曲や、光栄のPS/SS版「信長の野望〜戦国群雄伝」「維新の嵐」OPムービー、他にも映像に曲を付ける場合には必ず、通常ゲーム中でも極力心掛けてますし。

卒業間際にミュージカルの自主制作発表会をした際にもスーパーバイザ的にお世話になってて、音楽性というより作る際の意識や心構え、演出の仕方の面で非常に影響を受けた方なのです。

式次の中で何度か賛美歌を歌う訳なんですが、牧師が先生の息子さん(!)で、説教の中に具体的な話が出るわ出るわ...説教の最中でもかなり涙ぐんでたんですが、息子さん方が作詞/作曲/編曲をした曲を歌う段になったらもう駄目、ぽろぽろ泣いておりました。途中で何度も歌えなくなってしまって。
献花の時に「教えられた事は守って頑張ってます」と霊前の報告をしたんですが、直後に遺族に挨拶する時には一度しかお会いしていない奥様も覚えていてくれて、何度もお会いしている息子さんとお話する時にはまたぽろぽろ。
1000人以上は参列者がいただろうに、話しこんじゃって献花の列を止めてました。ごめんなさい「巻き入ってます」まで言われちゃいました(とほほ)。

自分でも驚く位悲しいんだな、と思ったら、受けている影響は勿論の事として、親族以外で、面識がある方の葬儀に出席するのは初めてなのでした。そりゃ動揺するって。悲しいって。...でも、確かにとても悲しいんだけど、息子さんの教会で息子さんの執り行う式で、息子さんの音楽で送られて...非常に家族を愛する方なので、この上なく理想的な前夜祭だったと思います。体験として鮮烈なものでした。

どうぞ、安らかに。

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