Sat - January 27, 2007

ウルトラマンメビウス 第41話「思い出の先生」


TVは気楽な娯楽と割り切って、観るのはバラエティやクイズ、ドキュメント、ニュースジャパン位、と連続物はまず観ないのですが、スパロボOGは別とすると、唯一の例外はウルトラマンメビウス。今回号泣。久々にオタエントリ。

観てたけれど完結してから総括で感想書こうかな、と思ってたんですが、神エピソード過ぎて単独エントリ。

もともと大のウルトラ好きなんですが、平成シリーズはティガダイナを割とまともに観れていた位で、ガイアマックスはほとんど見れていなかったのです。こんなんじゃ、とても特オタとは言えませんがな(ライダーは昭和シリーズと平成シリーズは別物すぎなのでノーチェック、戦隊シリーズや他の特撮も全く見れていません。悲しい)。

しかし、M78(昭和)シリーズとはパラレルワールド的に「リンクのない」設定になっていたこれまでの平成シリーズと違って、メビウスは、80から25年ぶりに怪獣が現れた世界という事に。そう、25年ぶりに「俺たちのウルトラマン」の新作が観れるという情報だけで熱くなっていたのでした。勿論、観れている範囲で平成シリーズも好きなんですけど、旧シリーズとのリンクがある/なしでは蓄積された思い入れの総量が違いすぎるのです。
この感覚は(原作アニメから入った)スパロボ好きな方には解ってもらえるはず(笑)。昭和ライダー好きが仮面ライダーSPIRITSに燃えるとかも。まぁ、同世代の方の共感は得やすい感覚なんじゃないかと。

昭和シリーズで再放送されていたものは勿論すべて観ていた訳ですが、リアルタイムで観た初のウルトラシリーズはザ☆ウルトラマン。これはアニメだったのと、やはり世界がリンクしていないので、その次に放送された80が初めてと言う事になるのです。リアルタイムで全話、そして再放送された時には「他の日は必ず休まず練習に出るんで、(再放送がある)水曜だけは休ませて下さい!」と部長に直訴して部活を休み(大馬鹿野郎だ、俺って)、ここ数年で出版されたウルトラシリーズ研究本で持っているのは「君はウルトラマン80を愛しているか」だけ…と、ちょっと別次元な思い入れがあるんですが、後の世間の評価が高いのは初代ウルトラマンセブンばかりで、百歩譲ってせいぜいタロウまで。レオ〜80は本当に恵まれていなかった。世代としてはこの辺がストライク(ライダーも一番好きなのはスーパー1だったりする)なのに、何度かあったリバイバルのブームでも扱いが恵まれていなくて、自分としてはイマイチ盛り上がらない始末。

ウルトラマン80を超簡単に説明すると「主人公は普段中学教師とUGM隊員の二足のワラジを履いている」。1980年の作品だから80。これに尽きるんですが、どうも制作側や視聴者が求めるもの、色々な思惑が噛み合なかったのか、中学教師という設定は1クール(12話)以降ではほとんどなかった事になってしまったのです。それまでのシリーズを散々観ていても「今度のウルトラマンは学校の先生なんだ!」という設定にワクワクした記憶が珍しくハッキリとあって、路線変更後のハードなSF展開があったりも好きではあったものの、あれ〜桜ヶ丘中学の生徒たちは放置ですか、と心に引っかかったまま。後の評価でも、やはりこの宙ぶらりんなままの状態を良しとしない意見は多かったのです。

乾 き は 癒 さ れ な い ま ま 、 リ ア ル で 2 5 年 が 過 ぎ た の で す 。

現時点では劇場版と二話ほど観れていない話があるのですが追ってDVDで補完するとして、メビウスは、最近の作品では当然のように設定されるSF考証(何故日本にばかり怪獣は現れるのか、数々の防衛チームはどういった関係だったのか、等)の答えをキチンと出しつつ、セブン的な気味の悪い話や初代の一部やタロウのような能天気に面白可笑しい話も交えて、しかも往年のシリーズのファンが喜ぶ演出を次から次へ、これでもかと怒濤の如く繰り出して来ていたのです。例えば、新マンの名エピソード「怪獣使いと少年」の続編となる第32話。レオが登場する第34話ウィンダムミクラスも登場するわ、あまりスポットが当たっていなかった怪獣が登場したり、と、嫌でも期待は高まると言うもの。レオ登場の回は何度観て何度泣いた事か。

そ こ に 今 回 の エ ピ ソ ー ド

いきなり80の戦いが描かれつつも、単なる懐古ファンへのサービスとして登場するのでなく、乾いたままの25年を埋めるのに相応しい、涙無しでは観れないエピソード。あぁ、生徒たちもやはり心に引っかかってたんだなぁ、当人たちがそれを簡単に解決できなかった理由もわかるし、伝えるのが難しい気持ちもわかるし、こんだけ長い事放置してた話なんだからとっとと解決したれよ、と思っていたのだけどモンモンモン…それが最後の最後で一気に解決するこの爽快感。ベタではあるかも知れないけれど、当時を知らなくても泣ける事必至。あぁ、シリーズ構成の赤星政尚氏も、今回の脚本の川上英幸氏も、本当にファンが喜ぶツボが解ってるなぁ…と感涙。

そして次回予告を観てビートル吹いたwww ここ数ヶ月も最終話に向けても、土曜日が待ち遠しくて死にそうですホント。そんな訳なので、往年のウルトラシリーズ好きにはメビウスは本気でオススメ。80とメビウスはDVD全巻欲しいなぁ…。

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