Wed - May 5, 2004

ウルトラQ dark fantasy/第5話「ヒエロニムスの下僕」


今回は夜のビル街〜地下駐車場での取材シーン(?)からスタート。ネットで中傷記事が書かれた女性アナウンサーが「こんなバカバカしい騒ぎに負けてたまるか」と出演を止めないのだけれど…。

不気味な予告「放送開始とともに消す」と。「消す」とは?様子のおかしな、マネージャーらしき人物。姿の見えない何かに触れられてハンカチを落とすと、消えて行くハンカチ…放送開始したはずのスタジオからは悲鳴。本当に消えた!ネットの掲示板では「ヒエロニムスの下僕」の署名入りの書き込みが。「ヒエロニムス」とは、ある研究をした実在の人物だ、というナレーション。後で調べてみなきゃね。

さっきハンカチを落とした時に、手を怪我したらしい件の人物。去って行く姿を見て不審に思い、追いかけて「何か知っているな!?」とマドが問いつめるけれど、そのまま車で走り去る…マンションに戻ると、いかにもな人物が待ち受けて、そのまま怪しい会話を始める、と。どういう事なんでしょ。会話の内容から、姿が消えたアナウンサーの夫だ、と判明。

カット変わって、久々に草刈正雄博士登場。アメリカの出願特許データベースから、ヒエロニムスの研究内容について語り始める。「消える」という現象をキーワードにして何か思い当たる事があるらしい。波動とか素敵キーワードが登場してますよ!この現象には、オペレータの存在が必要不可欠で、現象を信じる事が成功の鍵を握る…そしてテレビで人間消失現象を目の当たりにしたからには、これから発生率が跳ね上がるだろう事が予測されて…

一人で部屋にいる夫…姿が消えたアナウンサーの声が…探すと、一瞬姿が見えたのか?探して寝室に行くと、倒れた写真立て。写真の中の奥さんが動いて悲鳴を挙げる…写真立てを持ち上げているアオリのカットで、結婚指輪が目を引きますな…消えたアナウンサーの行方がつかめず大わらわのスタジオでは、夫と話していた怪しい男がハンディカメラを抱えて隅に佇む…キーパーソンなんだろうな、と。

Bパート。マドが夫をつかまえる。問いつめる現場を見守るエンクミ&草刈博士と、別の箇所から例の怪しい人物。消えた奥さんを取り戻すため、そのために必要な「波動」を残したビデオを求めて編集室へ…ビデオ映像の中ではまだ存在するのに、急にビデオ映像の中はおろか、ポスターからも姿を消してしまう。観念したのか、マドに何かを手渡す夫。同時に、警察を呼ぶよう指示して、家に正体される。マドたちに「この件には深く立ち入らない方がいい…映像はすでに『彼』に送った」と脅迫まがいの事を伝える怪しい人物。戦慄するエンクミ。

刑事たちと共に家に向かったマド。部屋に入ると「そこで見ていて下さい」と伝える夫。近寄ろうとすると制したまま、謎の機械のメモリを最大に…放電に包まれて「そこに行くよ…!」と言いながら姿を消して行く。ついたままのパソコンに残っていた「ヒエロニムスの下僕」というサイトから主催者を突き止め、そこの名簿には行方不明者ばかりが。取り調べを受けているのは例の怪しい人物。

「人を殺す事」がいけない理由がある、と説く刑事に「だから殺していません!」と力説する…その後のシーンが一番怖かった!「彼らもまた、何かの下僕だったのかも知れません」…ストーリーは終わっても、根本的な解決はされずに投げっぱなし、ウルトラQの恐怖の本質はここにあるんでしょうなぁ。

次回第6話「楽園行き」。佐野史郎がゲストで登場!!これは楽しみだ。

今日、藤原カムイの「ウルトラQ」2巻も買って来たのだけれど、こちらも非常に良く出来た旧ウルトラQの漫画化。番組2本になっていた「ガラダマ」「ガラモンの逆襲」を一本に、綺麗にまとめておりました。ほかにも「悪魔ッ子」の例のシーンは、シャイニングの双子みたいで、絵柄と相まって冷たい印象だわ怖いわ!

Categories
Total entries:

Archives
rss