Tue - November 16, 2004

Logic Pro 7 #5:オーディオ処理変わった?


予定していたフォルダ構造ですが、まだ実践が足りなくて断定できてない部分がありますので予定を変更して実験を。いろいろ聴いてて音変わったのかなー?という印象を受けたので、音質ではないんだけどリベンジ実験。

数ヶ月前にBarbaBatch v4というアプリケーションがサンプルレート変換の精度を実証するために、代表的な各DAWアプリケーションのサンプルレート変換の実行結果を比較していたのです。その時、我らがLogicはサンプルレートの上限を超えた部分で波形の回り込みが起こっている部分にフィルタを介していなかったせいか、エイリアスノイズ祭りになってしまっていたのです。

この実験が比較していたのは「サンプルレート変換アルゴリズム」の質であって、決してDAWの音質ではないはずなんですが、この程度の事を根拠にここぞとばかりに「Logicは通すだけで音が悪くなる」とか言って叩かれてた不幸な時代がありました。…ま、2chの「DAW一番音質がいいのはなにか語ってみれ。」スレッドおよび「DAWソフト音質比較検証サイト」さんでバイナリレベルでのコンペア結果からその説はコテンパンに否定されましたけどね。はっはっは。

…でも、確かに当時のサンプルレート変換の結果は頂けないものだったのです。
しかし、Logic Pro 7になって音が変わったように聴こえるのは気のせいなのか?
エイリアスノイズ対策の畳み込みの結果が変わって音が変わったなら、もう一度例の実験をしてみれば?
やってみよー。
例の実験は、1000Hz~48000Hzを2秒でスウィープしたもの(オーバーサンプリングの定理から、生成時のレートとファイルは96kHz、24bit)を44.1kHz、24bitにダウンコンバートして、その音質を比較するというものでした。

しかしそんなスウィープ波形を発信する測定機器はないので、だましだまし作ってみました。
  1. Logic Platinum 6.3.1のソングを96000Hz、24bit環境で用意。
  2. ES2で、極力純粋なサイン波を出力する音色を作成。
  3. G7のピッチ(こちらを参考にする限りでは、6271.92Hzになるはず)を2秒再生するデータを作成。
  4. 3オクターブ下(周波数:1/8)から3オクターブ上(周波数:8倍)までベンドするデータを作成。
    結果、783.875~50175.36Hzをスイープして上がって行く音になる。
    (48kHzを超えちゃう最後の部分はノイズが発生しちゃうなぁ…)
  5. 上記のデータをバウンス。

そして作成した「783.875~50175.36Hzを2秒でスウィープする96kHz/24bitのaiffオーディオファイル」。
これを複数のLogicで、44.1kHz/24bit/monoにダウンコンバートしてみます。結果は…?お聴き下さい。

      ・Logic Platinum 6.3.1(Mac OS 9.2.2)
      ・Logic Pro 6.4.2(Mac OS X 10.3.6)
      ・Logic Pro 7.0.0(Mac OS X 10.3.6)

重ねて言いますが、この実験はあくまで「サンプルレート変換」の質しか判断できないもので、音質判断の指針となるかどうかさえ分からないです。…が、こういった処理の変更の積み重ねと考えれば、音質向上も信じられるかな。

フォルダ構造の解析はもう少し深く触ってからじゃないと特定できなさそうなので、予定を変更します。
(Logic Pro 7が新規ソングでLogic Pro 6のAuntoloadを開くのかは判明、Logic Pro 7が作るProject Managerの検索パス設定ファイルには、デフォルトで従来バージョンのフォルダをスキャンするようになっているから。)

次はボリューム的に、Key Commandsあたりがぱっと手をつけられるかな?んじゃ、次回はKey Commandsで。

Logic Pro 7 エントリ一覧
    #1:購入~インストール
    #2:Wave Burner
    #3:Preferences
    #4:Song Settings
    #5:オーディオ処理変わった?
    #6:Key Commands, AU Manager
    #7:Logic Setup Assistant
    #8:新プラグイン/Ultrabeat

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