Fri - June 27, 2003

Maksim「the Piano Player」


地元のCD屋さんにフラっと寄ったら、bondのプロデューサの秘蔵ッコ、て触込みのピアニストを発見。同じ傾向のサウンドだろうなぁ、と思って楽しみにしつつ購入。鍵盤のプリンス、旋律のマジシャン...ですか。

で、買って来てipodに流し込もう...と思って初めて発覚。これ、コピーコントロールCDじゃんよゥ!初めて買っちまったよゥ!CDのパチモンなんか売るなよゥ!音悪くなるだけじゃんよゥ!...気が付いてたら音楽的に興味があっても買わなかったんだけど、聴きたいと思って買ったんだからショウガナイ...大体、裏の細かい注意書きなんて見ないって。これまで、買おうと思ったけどCCCDだからやーめた、てのは結構多いんだよな。売れ行きが通常のCDに比べて落ちてる、て統計があるのかどうかは知らんけど、潜在的購買層は間違いなくソッポ向いてるんだろな。
...で、普通にデスクトップのMacに入れてみると、普通とまったく同じ、Finder上での操作だけでコピーできる訳で。オイラ普段からMac中心に使ってるんでコピーする為にわざわざ環境作った訳でなく。基本的に買ったCDは売らないから転売目的でもなく。そもそも自分で買ったものを自分で聴くための複製だからCDラベルに書いてある条件を侵害してる訳でもなく。そもそもCD-Rにコピーした方が音がいい、なんて欠陥商品を流通させる方が悪い。Macでは(Unix系OSでもそうらしいけど)何のプロテクトも発動しないし。PC向け商品としても、音楽商品としても欠陥があるワケだ、CCCDてのは。

さて、CCCDを憎んで音楽を憎まず。あー、チラっと店頭で流れてるのを聴いたけど、期待通りのサウンドだなぁ(^^)奏者が一人なもんだから、もっとアグレッシヴになってるのかなー、とか思ったんだけど、ピアノコンチェルトとかはオーケストラもいるんだもんな(^^;あんまり無茶な事はできないって。曲目はクラシックな有名曲と、出身地のクロアチアをルーツにした音楽、6:4くらいかな。ピアノの腕は絶品、見た目もいいとなったらそりゃTVにも呼ばれまくるわなぁ。

さて、クロアチアと言えば、1991年にユーゴスラビアから独立する際の戦争が起きて、1995年までずーっと続いてた訳ですが、彼の地元の音楽大学時代、てのは思いきりその戦時中な訳で。卒業してからハンガリーはブダペストに留学、追ってパリ、両国のコンクールで優勝して凱旋帰国、という、リアル戦場のピアニストでありつつ、恐ろしい程カッコイイ形でピアニストとしての活動を始めたのです。ライナーの受け売りだけど。
で、ジャンルややってる事は違えど、音楽を糧としている身としては、こんな過酷な状況で果たして自分は同じ境遇にいたら今と同じようにできてるんだろうか、とか考えてしまう。多分そこまでの覚悟は、同じ年代で持つ事はできなかったんだろうなぁ。と、我が身の甘さを反省しつつ、できる事を精いっぱいやって、せいぜい良い仕事をする位の事はしなければ、と改めて思うのです。

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