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Thu - May 13, 2004
Logic Pro 6.4.2 アップデート
購入しておきながらまだエントリを起こせるほど使っていなかったLogic
Proですが、使い込む前にアップデートが来ました。今回は細かいながらも数多くの内容を含みますので、Logic
Proユーザはチェックしましょう。
…えっと、Platinumユーザには(使用可能なプラグインが追加されない)無償アップデートが予定されてる、て話だと思うんですけど…今回のアップデートのアナウンスだと、それがねーんじゃネーノ?困ったね。
以下、6.4以降のリリースノートをまとめて拙く訳しておきますよ。
…ちなみに、全別売りプラグインをインストールしてあるためにLogic Proアップグレードを導入していない会社環境(OS9)では、今回のアップデータは使用できませんでしたよ(とほほ
以下、6.4以降のリリースノートをまとめて拙く訳しておきますよ。
Logic Pro 6.4.2
XSKeyのライセンス・マネージメントをシンプルなものにし、Mac OS Xバージョンでのいくつかの問題を解決したバージョンです。
詳細:
- OMFファイルの入出力を向上しました。
- Autoloadに”.lso”拡張子が付いている場合や、Logic Proの起動が(AUプラグインのオーサライズ・リクエストなどの)ダイアログによって中断された場合にも、問題なくAutoloadソングが読み込まれるようになりました。
- AUプラグインのテンポ同期サポートが向上しました。
- アレンジウィンドウ上でクロスフェード・ツールを使って作成したクロスフェード形状で、デフォルトとして”equal power”を使用するようになりました。
- コントロール・サーフェイスで使用していないコントロールは、不要なMIDIイベントを作成しないようになりました。
- (LynxTwoカードなど)対応したオーディオドライバでは、サンプルレートの切り替えが向上しました。
- アプリケーションの他の箇所でも向上している点があります。
Logic Pro 6.4.1
デュアルCPUのmacintoshとHUIコントロール・サーフェイスの組み合わせで発生するいくつかの問題を解決したバージョンです。
Logic 6.4
名称の変更と構造の再編成
Logic PlatinumはLogic Pro(ES1, ES2, EVP88, EVB3, EVD6, EXS24mkII, EVOC20, Space Designer, ESB TDM, PTHD Extensionを装備)に名称変更されました。Logic AudioはLogic Express(ES1, EVP73, EXSP24と「Extreme Analog」サンプル・ライブラリを装備)に名称変更されました。印刷された/電子ドキュメントともに、現在は新旧両方の名称が使用されています。これによって生じる不便をお詫びいたします。
Space Designerの機能向上
サンプルレート変換
Inpulse Responseをロードした際に、Space Designerは必要に応じてIRのサンプルレートを現在のLogicソングが使用している周波数に自動的に変換します。例えば、Logicソングが96kHzで動作している場合に44.1kHzのImpulse Responseをロードした場合(逆もまた同様)などです。
CPU負荷軽減のヒント
高いサンプルレートでSpace Designerを扱っていると、必要なCPU負荷が増大します。96kHzのソングで(IRのオリジナルが44.1kHzで記録されている)Space Designerを使用していると、IRのサンプルレートを半分にしたいと思うかもしれません。こうするためには、Space Designerの「Sample Rate」スライダを使用します。Preserve Length(長さを保持する)機能が有効となる事に注意して下さい。こうする事でリヴァーブの質を落とす事なく、CPU消費率が約50%となります。IR(オリジナルが44.1kHzで記録されている)は96kHzのソングでは特に利点がなく、さらにCPU負荷が軽減される1/4のサンプルレートでさえ良い結果が得られるかも知れないため、リヴァーブのクオリティには損失がありません。同様の調整は、Synthesized IRモードでも得る事ができます。典型的なリヴァーブサウンドは、必要以上の高域成分は含んでいません。96kHzで使用している場合、多くのリヴァーブサウンドでは、柔らかい周波数特性を得るために、深いlow-passフィルタリングが必要になるかも知れません。別のやり方として、Space Designer上のサンプルレート・スライダを'1/2'や'1/4'にまで設定して高域成分を削ってから、low-passフィルタを通すという、より良い方法があります。この方法で、相当CPU負荷を軽減する事ができます。
Pre-DelayとIRスタートのパラメータを分割
Pre-DelayとIRスタート(Pre-Delayの負の値の代用)が、分割されて独立したパラメータとなりました。こうなる事により、Pre-Delayを確認している間に、IR再生の開始箇所を移動する事ができるようになったという利点があります。IRスタートのパラメータは、Synthesized IRモードでは無効になる事を憶えておいて下さい。Synthesized IRモードでは、このパラメータはデザイン的に必要とされておらず、Lengthパラメータが同等の機能を実現します。
Grace Time
Grace Time(パラメータ変更の間に、青いGrace Barに表示される)が拡張されました。これによって、IR処理を開始する前のパラメータ変更に、より時間をかける事ができるようになります。
クリックポイント
いくつかのキーパラメータの位置はGUI上で(スライダやダイアルが、その位置に即時に移動できるように)クリッカブルとなりました:
フィルタのカットオフ値
- リヴァーブの入力スライダの基本となる3カ所 - Stereo, Mono, Xstereo
- Low Shelving EQゲインコントロールの0地点
- HP、BP、12dB、6dBフィルタモード
- すべての上下アローに関わる値(クリックするごとに±1ずつの変化)
フィルタのカットオフ値はHz(ヘルツ)で明確に表示されるようになりました。
…ちなみに、全別売りプラグインをインストールしてあるためにLogic Proアップグレードを導入していない会社環境(OS9)では、今回のアップデータは使用できませんでしたよ(とほほ